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心の処方箋的 言葉の解釈

今まで私はだめだ、できないなどの否定的な言葉は

口が裂けても言ってはいけないと考えていました。

と、セミナー受講生さんから感想をいただきました。

 

言葉は言霊だからといろいろな人が

本やセミナーで言っていたからではないか、と

受講生さんは振り返っておられました。

 

滝沢もスピリチュアルなお話は好きですし、

言霊はまったくないとは思いません。

ストレスを手放すのに言葉を必要としないけれど

言葉の力はあるんじゃないかと考えます。

 

でも「良い言葉」って何でしょう?

否定的な言葉はダメって誰が決めたのでしょう?

 

私、大ヒットしたドラマ「踊る大捜査線」に出てくる

寺島進氏演じる木島丈一郎が好きなのですが

彼は実に言葉使いが悪いですw

 

外見も赤シャツに白いネクタイにサングラスと

近づいちゃいけない怖いタイプにしか見えません。

 

でも、性根は優しくて義理人情に厚い人なのが

行動や言動から伝わってきます。

彼の「馬鹿野郎!」からは他人を卑下するのではなく

恥ずかしさゆえの照れ隠しだったり

相手を想う愛情をたっぷり感じます。

 

二コリともしない硬い表情で

「愛している」と言われるよりずっと心地よい。

 

「馬鹿野郎」は現在の社会では

良くない言葉の部類に入るでしょうし

小さい子どもが友だちに向けて言ったら、

親に「ダメでしょ」と怒られます。

 

でも、果たして本当にダメだと言えるのか?

 

愛をこれっぽっちも感じない「愛してる」より

愛されてるな~って思える「馬鹿野郎」の方が

聞いていて気楽になりませんか?

 

心の処方箋が、否定的な言葉はダメと言わないのは

その言葉の持つ意味だったり

一般常識とか社会通念上とかを一切考えないからです。

 

その言葉を口にしたときの

機嫌が「良い」か「悪い」かしか重要視してません。

機嫌が悪ければ、何を言っても悪い。

 

「愛してる」でも

「信じてる」でも

「ありがとう」でも

口にしたときに機嫌が悪ければ

すべて、相手には機嫌が悪く伝わるし

自分自身にも機嫌が悪い言葉としてインプットされます。

 

口にする、と言いましたが、心の中で思っても同じです。

音にするかしないかは関係ないです。

 

なぜなら私たちの潜在意識は

リアルとイメージの区別がつかないからです。

 

“できないなんて言っちゃダメ”と心の中で呟いても

潜在意識にはちゃんと聞こえています。

そのときの気分と一緒に記憶します。

だから、言わなければいいというわけでもありません。

 

受講生さんのように「口が裂けても言えない」と強く想えば

潜在意識は重要事項としてインプットしていきます。

他の言葉より、より機嫌が悪いものとして覚えるわけですね。

 

じゃあ、どうしたらいいのでしょう?

 

「できない」「私はダメだ~」って

言えばいいんです、気が済むまで。

その時に「ストレスを手放しながら」がポイントです。

 

ただ口にすると、今までの習慣で

“やっぱり言っちゃいけないかも”とか

“不安がっちゃいけない”とか

機嫌の悪さがくっついてくる可能性があります。

 

心の処方箋は機嫌を良くする作業なので

「ダメだ~」「できない~」と言いながら一緒にすると、

その言葉に自分が付けていた機嫌の悪さを手放せます。

これを徹底的にやると「ダメだ~」というたびに

気楽さを感じられるようになります。

 

不思議ですよね。

否定的な言葉なのに気楽さを感じられるって。

木島さんの「馬鹿野郎」みたいなもんです。

 

心の処方箋は言葉を必要としませんが

ストレスを手放すとすべての言葉が幸せの言葉になります。

どんな言葉も「お守り」にすることができますよ。

 


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